元々人気はあったものの、映画「リメンバー・ミー」効果で観光客がさらに増えたというオアハカ。
地元の人によると、やはり「死者の日」が1年の中で1番混雑するそうなのですが、
オアハカの文化をより知りたい方には「死者の日」よりも7月に行われるお祭り「ゲラゲッツァ」の方がおススメかも。
今回は1か月間にわたり、様々なイベントが行われる「ゲラゲッツァ祭り」の様子をレポートしたいと思います!
街中のあちこちがレインボーカラーで飾られていました!
夜も観光客がいっぱいの中央広場
~そもそも「ゲラゲッツァ」ってどんなお祭り?~
「ゲラゲッツァ」はオアハカに多く暮らす先住民・サポテカ族の言葉で「共生」「相互補助」を意味します。
彼らの風習の1つに、農作物や日用品を持ち寄って、皆で分け合うというものがありました。
(ショーの途中でお菓子やメスカルが振舞われるのはこの名残かもしれません)
またスペイン人による征服以前にはこの時期にトウモロコシの女神に踊りや音楽を奉納する習慣がありました。
征服によりこの習慣はカトリックの「カルメンの聖母」の祝日(7月16日)に取って代わられ、
1932年からは現在のような州を挙げてのお祭りに発展していきました。
~同じ州でもこれだけ違う?見応え抜群のゲラゲッツァのショー~
オアハカはメキシコでも5番目に広い州で、大きく8つのエリアに分かれ、10以上の先住民族が住んでいると言われます。
ゲラゲッツァのショーはそんな多様性に富んだ民族の音楽やダンスが一堂に会するお祭り。
午前の部・午後の部が2日間と計4公演行われるのですが、毎年チケットは争奪戦なんだとか。
(ちなみに一番人気は2週目の夜の公演なんだそう)
大地に祈りを捧げる儀式から始まった公演は、なんと全部でたっぷり4時間半!!
私が視察した夜の部は、フリーダ・カーロの愛したイツモ地方の踊りから、
有名な羽飾りの踊りDANZA DE LA PLUMA・パイナップルを持って踊るFLOR DE PIÑAを含む
16の地域のパフォーマンスが披露されました。
結婚式や宗教的儀式から、闘牛や漁の様子を模したものまで、どれも個性豊か。
パフォーマンスが終わると、観客席にカゴやコーヒー、パンなど
ちょっとしたプレゼントが投げ込まれるので皆必死の形相で取り合ってました(笑)
それもあってか長丁場でもメリハリがあり、全く飽きませんでした!
~街中で行われるイベントも盛りだくさん!~
ゲラゲッツァの公式インスタグラムでは、毎日どこでどんなイベントが行われているか発表されています。
とても全部は参加できないほど数が多いので、一部のみご紹介しますね。
時間のある方は4~7日程オアハカに滞在して、ショー以外のイベントや郊外の観光スポットにも訪れてみてください。
【7/20】
夕方に行われた歴史地区での大パレードは雨の中でも大盛況。
鼓笛隊と共に民族衣装に身を包んだダンサー達が街を練り歩く様子は、「これぞオアハカ!」といった雰囲気でした!
「郷土料理フェスティバル」はオアハカのあらゆる地域のグルメが一か所に集結。
私は30以上の素材を組み合わせて作るソース・MOLE COLORADO(モレ・コロラド)をかけたタコスを頂きましたよ。
花かごを持って踊る女性達
頭の飾り、重くないのでしょうか…
郷土料理フェスの会場も華やか!
【7/21】
毎年ゲラゲッツァ前夜に行われる舞台劇「DONAJI LA LEYENDA」を鑑賞してきました。
内容は簡単に言えばオアハカ版の『ロミオとジュリエット』。
モンテアルバン遺跡を舞台に、敵対する2つの民族のお姫様と戦士の悲恋を描いたストーリーです。
丘の上にある会場では、街の夜景もよく見えます
ダンサーが舞台に大集合!圧巻のダンスを見せます
その他にも歴史地区内の遊歩道は民芸品販売の特別ブースが作られたり、
近郊の村でも食べ物やメスカル、民芸品のフェリアが行われたりと、どれに参加しようか迷ってしまうほど。
民芸品フェリアでは質の良いものが比較的安く購入できるので、お土産探しにもピッタリです。
カゴのフェリアなんて催し物も!
民芸品フェリア入口の写真スポット
人気の花柄のブラウスも種類豊富
日本ではまだ馴染みの薄いゲラゲッツァ祭り。今年は円安の影響もあってか、日本人はほとんど見かけませんでした…。
でも「いつかは行ってみたい」とのお声を頂くことが多く、オアハカ好きには憧れのイベントであることは間違いなし。
来年こそは行ってみたい!という方、ぜひぜひMTFへご相談下さいませ!